壁を越えた生徒達4

彼は2年の夏休み前に入塾しました。
学校の成績はいいとは言えません。

夏休みは部活動の練習や試合で忙しく、
大好きな釣りも楽しい季節なので、
とにかく遊びました。

塾で課した勉強は全くしませんでした。
「宿題でいっぱいだった。」
と、いうのが本人の理由です。

このセリフ、よく聞きますよね。

学校の成績が良くないなら、
学校からの宿題にプラスした勉強をしなければ追いつく訳がありません。
当たり前の事ですが本人もご両親も気がついていないことがほとんどです。

中学校以降の勉強は、
最低限覚えなければならない用語を覚えていなければ、
先生から教わる事も出来ません。
教えたくても伝わらないのです。

N(ニュートン)の単位を覚えていてもらわなければ、
圧力を教えられません。

彼は2学期に勉強するペースを作ろうとしました。
冬休みは少しですがプラスαの勉強が出来ました。

3学期には用語を覚えることもでき、
2学期中間と比べると、
理科、社会共に20点伸ばしました。

彼が越えた壁は
「自分の限界を自分で決めるのを止めた。」
事です。

出来ない生徒は出来ない自分の姿を普通だと思い込んでいます。
出来るようになっても出来ない自分を演じる事もあります。
これを超える事は案外大変な事なのです。

壁を越えた生徒達3

彼は2年生の夏に入塾しました。
通常は週1、冬休み春休みは通い放題で勉強しています。

3学期の期末テストの結果を見て、
今のままなら北陽高校への進学は難しいから、
春休みどう過ごしたらいいか考えなさいと話しました。

部活動の練習の都合もついたので、
春休みは英語の特訓をびっしりしました。

もう一度be動詞の使い方から始まり、
時制を整理し、
受動態、比較級、不定詞を復習出来ました。

4月の学力テストでは35点です。
2年生の定期と学テでは50点前後でしたから、
約10点アップしたのと同じです。

彼が越えた壁は、
意思を強くした事です。

塾でも家庭教師でもそうですが、
効果がなかったらすぐ変えようとする保護者が少なからずいます。

学力が伸びない原因は、

生徒自身の意識と、一緒に戦おうとする両親の意識の足りなさが、ほとんどです。

生徒が変わろうと頑張ってもうまくいかない時は、まず保護者が変わっていきましょう。

壁を越えた生徒達2

この生徒は中3の冬休み前に入塾しました。
最後の追い込みのために月曜から金曜まで17時半から21時半まで休まず勉強しました。

冬休みにびっしり勉強したおかげで、
2学期末のテストと3学期末のテストで5教科合計150点も伸びました。

この生徒の越えた壁は、
学校以外でも勉強をするという事でした。

さすがに1回のテストでは内申点を上げることが出来ませんでしたので、
本当に希望する高校へはいけませんでしたが、
あと半年早く始めていれば結果は違っていたかもしれません。

壁を越えた生徒達1

最初のエピソードです。

彼は2年生の秋に入塾しました。
ポテンシャルはあるように見えましたが工業を志望していました。

後日お父様と話をしたところ、
「卒業するまでに頑張るという事を学んで欲しい。」
と、望んでいました。

ガリ勉したとは言えませんが、
3年の4月には明輝は落ちない範囲に入ってきました。
話し合って北陽を目指して最後に追いつかなかったら明輝にすることにしました。

夏、秋の摸試と学テで国語が高得点を望めることも判ったので、
北陽への手応えは十分にありました。

担任からは受からないから変更しろと言われたそうですが、
そのまま北陽を受験し合格。
奇跡だと言われたそうです。
冬休み以降順調に勉強を積み重ねることが出来たので、
私から見ると当然の結果です。

10月までは部活動一色で、
受験生らしい生活ではありませんでした。
冬休みも塾を休む日があり、
勤勉とは言えませんでした。

彼の越えた壁は、
目標に向かって前進することでした。
決して後退したりブレたりはしませんでした。

北陽に合格するために必要十分な努力をしました。

お父様もずっと見守っていて下さいました。

1年半かけて、親の期待通りに成長しました。

壁を越えた生徒達 オリエンテーション

今の成績を何とかしたい思いから塾に通うようになります。

塾に通えば成績が上がると思っている生徒もいますが、
自分自身が何か変わらなければ成績は上がりません。

これは親にも言える事です。

変わる内容はそれぞれ違いますが、
本人にとってそれは大きなハードルの時があります。

生徒が変わらなければまずは親が変わりましょう。

私から見ても良く頑張ったと思う程大きな壁を越えた生徒や、
大抵は気がつかない内に越える壁にまだたどり着いていない生徒もいます。

そのような具体例を次回からシリーズでお話ししていきます。