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月見学道版ビリギャル 月見学道だからこそできる教育がここにある

2、学力テスト合計50点の中3生が夏からの勉強で釧路商業高校に合格 
商業高校への進学を希望


学力テストは合計50点台です。当然何も分かりません。まず会話が成立しないのでそこから始めました。

理解力がある

後は覚えるだけなので時間が解決すると思っていたのですが、テストをしても一向に点数が上がりません。

 

どこを忘れたのか確認するために色々試してみたところ、ほとんど覚えていることが分かりました。例題を見ながらなら少し複雑な計算問題も正しく解くのです。英作文も書けるのです。例題を見なかったら全く解けないのです。

 

彼女はこの状況を「私は分かっていない」と、思い込んでいます。その思い込みが折角覚えた知識を上手く使えない原因となっていたのです。 折角得た知識を使えないのですからテストの点数は上がりません。

 

知識が有るのか無いのか、有っても問題を解けないのはどうしてか、 それを見極めるのが月見学道で最も大事にしている事で、それに合わせて指導します。

 


まず生徒自身が自分にかけている「分からない」と言う暗示を解く事から始めました。 現状を説明しても、他の例を挙げて話しても彼女には一向に伝わりません。

 

ある日つい口を滑らせてしまって、「どうして分からないんだ。」と、言ってしまいました。これは指導している者が絶対に言ってはいけない言葉です。その時の彼女がビクッとしていました。それを見て思った事があったので話して見ました。

 

「あなたが勉強が出来なくて今までに怒られたことがあるなら、それはあなたに分かるように説明してこなかった周りの大人達が悪いのであって、あなたに何の落ち度もないんですよ。
だって人は教えてもらって初めて一つずつ出来るようになるんです。
それに気が付いたから今私は欠けていた事を一つずつ説明しています。あなたは私を今までの大人達と同じように扱っていませんか。
知識はちゃんと身に付いています。
それを使えるように訓練しなくてはなりません。これは教えてもらう事ではなくて、 自分で気が付かなければならない事です。
だから見本を見せてあげられないんです。自分の力で越えて下さい。」


「周りの大人が悪い」と、言ったくらいのところで泣き出しました。理由は今でも分かりません。あえて聞いてもいません。彼女も自分が思った事を相手に伝えられるほど日本語を使いきれていません。

このタイプの人達は中学生でも幼児のようにヒックヒック言いながら泣きます。言葉を選べない時は大人でも泣きます。どちらも私にも経験があります。赤ちゃんの時と同じ方法で何かを伝えようとするのですね。

 

彼女は2月の学力テストも合計約60点でした。

 

上記の件が起きたのはこの学力テストの後です。入試まであと2週間しかありません。 でも何か吹っ切れたのでしょう。ひとつずつできるようになったと言って来るようになりました。

 

私が彼女にかけた言葉は学校では使えないかもしれません。取りようによっては親も小学校の先生も否定しています。私が言うと中学校の先生も否定する事になります。

集団指導方法を取らない私の教室だから使える言葉です。誰を悪いと断定していないので、本人が誰も悪くないと思ったらそれで収まるのですが、学校では必ず誰かの耳に入るので、そこでは必ず誤解が生じます。学校では誤解される言葉は使えません。

 

これは月見学道でこそ出来る指導です。

 

  • 入試の自己採点では100点でした。
  • 例年通りの合格ラインでしたので釧路商業に無事合格しました。
  • 彼女が超えたハードルは「自分に自信を持てるようになった」ことです。



  • 有意義な高校生活を送ってくれる事を願っています。