子供時代に2か国以上で生活する事は、誰にでも出来る事ではないので、それはとても貴重な経験です。そのチャンスがあるなら積極的にさせましょう。海外渡航は夢がいっぱいです。
海外移住後に予想されるメリットは容易に想像出来ると思います。しかしそのメリットの大きさに、夢も希望も大きく乗せて期待するので、隠れているデメリットに気が付かない事が多々あります。
気をつけておいた方が良い事を6つの項目に分けましたので気になる所をチェックしてみて下さい。きっとお子様のお困り事が見えて来る筈です。
お気付きになったと思いますが、海外生活の経験が丸ごと有利になる事は有りません。不利になる事を補って初めて大きなアドバンテージになります。
その不利になる部分を補うのが当教室の授業です。日本国内外問わず、オンラインでも授業を行います。国語を大事にし、オンライン授業にも精通し、海外に住んでいる日本人生徒の授業で蓄積した経験を生かしている当教室だからこそ、帰国の如何に関わらず、目的に応じた授業内容をご提供出来ます。
授業方法はZoom等を使ったマンツーマンのオンライン授業を基本とします。
使う教材は生徒の実情に合わせて選択します。
授業内容は文節を並べ替えて自然と日本語の文法を身に付ける練習に最も力を入れています。
海外在住の場合、時差対応します。
スケジュール管理やログイン等の準備は保護者の助けが必要になる事が多いですので、ご協力の程よろしくお願いします。
入塾料 | 16,500円 |
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授業料 | 3,300円/30分 5,500円/1時間 ※1 |
教材費 | 授業内容により異なります。 |
お支払方法 | 口座振込、VISAカード、PayPay |
※1 週1回以上のご利用が可能です。
また、お子様のレベルやご都合に合わせて時間の設定が可能です。
誰もが困る鉄板中の鉄板です。漢字は音だけでなく意味も持っていますのでそこまで教えるのは至難の業です。しかしそここそが日本語を上達させる一番大事なところです。
日本語には3種類の文字があり、必要に応じて外国語のアルファベットも使います。「作る」「造る」「創る」「つくる」「メイク」「made」日本語では全て意味が違います。使い分けるには言葉に含まれている意味を教える授業をしないといけませんが、それ以前に子供がその漢字を書けなくては始まりません。
これらを教える時間と手間を普段の生活の中に組み込む苦労をするより、そこは専門家に任せて、読み書き出来るようになった子供と一緒に本を読んで楽しい時間を過ごしませんか。
当教室ではスマホorタブレットアプリと、PC用手書き教材の併用で漢字の練習をします。
年齢や環境によって子供の成長度合いが大きく変わるので一概には言えませんが、子供達が新しく覚える言葉はご家庭での日本語からではなく外で使っているその国の言語です。普段のご家庭での会話を思い出して下さい。案外使っている単語が少ない事に気が付くはずです。
外で覚えた言葉は日本語に直せない事も良くあります。その内兄弟同士の会話は日本語以外になっていく事もあります。それもあまりにも普段通りの事なので一緒に住んでいるとなかなか気が付きません。
「日本に戻ってくる」あるいは「海外で日本語を武器に生きていく」としても、日本での生活や風習の経験がなければ「七夕」も「お月見」も知らない言葉になり、武器としての日本語も少し弱くなります。昔話を読んでもつまらないかもしれません。せっかく本を読むのですから、寓話から古人の教えも学びましょう。
母 「明日は一緒に買い物に行くからね」
息子 「僕は嫌だ。明日はテニスをしたいんだ。だから買い物はあさってで良いと思う。」
母 「明後日は仕事なのよ。だから明日行きましょう。」
息子 「絶対にイヤだって。僕はあさってが良い。明日は友達とテニスなの。」
この会話を読むと駄々っ子がお母さんを困らせていますよね。
でも英語なら各々の都合を言い合って予定を合わせているだけです。
この親子に尋ねたら、二人とも言い争いをしているとは思っていなかったそうです。
お母様は指摘されてハッとしたそうです。
日本語で話していても使い方が英語なら、日本に帰ってきてから他人ともめる原因になることは必至です。
日本語は相手に「はい」と答えてもらえるように話しかけます。
日本語はお礼を言った後に断ります。
例)
ご主人 「私も暑いですね。何か冷たいものでもお持ちします。」
お客様 「どうもありがとうございます。でももうすぐお暇しますからお構いなく。」
日本語は「犬」と言う名詞に「は」「が」「を」「と」「に」の様な助詞がつながり「犬は」「犬が」「犬を」「犬と」「犬に」と言う文節になる事で意味がほぼ確定します。これらの助詞を一般に「てにをは」とも言います。この文節までが出来上がると、文節同士の並びに多少の違いがあっても受け取り手には大体意味が通じます。子供の言葉が足りなくても、適当に羅列されていてもお母さんに通じるのはその為です。
誰にでも通じる言葉を使えるように育てるには、子供がしゃべり終わるまで根気良く待つことが大事です。
作文はその後の勉強です。当教室ではまず講師と話す事から始め、話し言葉に慣れさせます。その後文節の並べ替えを練習させることで日本語の文法をなんとなく分かってもらい、日本語力、作文力を鍛えます。この教え方は実際に海外在住の小学生に教えて効果があった方法です。発達障がいを持っている子供にも高い効果があります。
宗教の違いにも起因しますが国毎に年越しの習慣が違う様に、海外生活は日常生活の様々な場面において様式の違いに悩まされます。大人はそれを意識しますが子供は自然に受け入れます。言葉を使うと言う事はその国の習慣を身に付ける事です。日本語を習得すると言う事は日本での生活習慣を身に付ける事でもあります。
「日本語の語彙力」の欄でも取り上げましたが、日本に住んでいれば自然と身につく習慣も海外では経験していない可能性があるので、その部分は意識して補わなければなりません。
学校や入試で行われる国語のテストこそ一番不安な事で、悩みの種だと思います。でも前述してきた項目が解決していればほとんど心配要りません。小学生は自分が思った事を書けるかどうか、中学生は設問に対して客観的に答えられるかどうかをテストで出題されていますので、それらを全部まとめて「教えるプロ」にお任せ下さい。
「えっ」と思われるでしょう。海外で英会話が出来る事と、日本で英語のテストが出来る事は別です。もちろん長文読解で困る事はありません。文法知識を問われた時に答えられないのです。
私達が日本語を話すときに文法を意識していないように、子供達も意識していません。日本で教える英語は日本語を母語とする人達に便利なように教えています。だからテストで文法を聞かれたら答えられません。私達も国語で日本語の文法の問題が出てきたら知識を覚えていないと解けないのと同じです。
漢字の読み書きが出来ていれば殆どの問題は解決しているように見えますが、熟語の意味を理解しているだけとその言葉が持つ日本での習慣を肌で感じられるのでは、テストでの読解力に大きな差として現れます。
小学生の場合、長文の読解力があり、自分の意見をまとめる力が有れば設問に対して答えられます。
中学生の場合は日本語の使い方が適当だと設問の意味が分からず適切な回答を導く糸口すら見つけられない事も有ります。これが受験となると学校毎に重要視される点が変わる為適切な指導が不可欠です。
しかし前述してきた項目が解決していればほとんど心配要りません。大切なのは漢字を練習して言葉を増やし文節を正しく並べられる事です。
この日本語の基礎力をつけたら、入試用のテキストの本文を読んで日本の事を楽しく学びましょう。
英会話も英文読解も十分出来るので安易に考えがちですか、日本での入試を考えた場合最も苦戦する科目とも言えるでしょう。
帰国子女の受入れに慣れている学校程この子達が日本で習う英文法が苦手だと言う事を知っています。帰国後の進学の弊害にならない様に自校の入試で十分試される訳です。この時も日本語における「活用」を理解していると、テストで問われる英文法に気が付きます。
最大の敵は受験生の意識です。「読めるから楽勝」は「なんでこんな事問題に出すんだよ」と変わり、「英会話出来るし、長文読解出来るんだからテスト出来なくても良いんじゃない。」と、勝手な自己完結をします。
「郷に入れば郷に従え」です。