彼は2年の夏休み前に入塾しました。
学校の成績はいいとは言えません。
夏休みは部活動の練習や試合で忙しく、
大好きな釣りも楽しい季節なので、
とにかく遊びました。
塾で課した勉強は全くしませんでした。
「宿題でいっぱいだった。」
と、いうのが本人の理由です。
このセリフ、よく聞きますよね。
学校の成績が良くないなら、
学校からの宿題にプラスした勉強をしなければ追いつく訳がありません。
当たり前の事ですが本人もご両親も気がついていないことがほとんどです。
中学校以降の勉強は、
最低限覚えなければならない用語を覚えていなければ、
先生から教わる事も出来ません。
教えたくても伝わらないのです。
N(ニュートン)の単位を覚えていてもらわなければ、
圧力を教えられません。
彼は2学期に勉強するペースを作ろうとしました。
冬休みは少しですがプラスαの勉強が出来ました。
3学期には用語を覚えることもでき、
2学期中間と比べると、
理科、社会共に20点伸ばしました。
彼が越えた壁は
「自分の限界を自分で決めるのを止めた。」
事です。
出来ない生徒は出来ない自分の姿を普通だと思い込んでいます。
出来るようになっても出来ない自分を演じる事もあります。
これを超える事は案外大変な事なのです。