彼は1年生の秋に入塾しました。
英語はアルファベットを書ける程度、
数学は小数と分数の計算が出来ず、
正と負の数の概念も解りません。
頑張る姿は超一流で、
部活動でも中心で活躍しています。
勉強だって真剣で、
理解力が低い訳でもありませんが、
翌日まで覚えていられることが少ししかありません。
何に対しても意欲がある分、
効果が出ないのは周りの大人の責任だと、
私は強烈に責任を感じてしまいます。
時間がかかりそうだったので、
「すらら」という配信教材と、
非常勤講師の個別指導で進めていました。
春休みでは学校の勉強に追いつかず、
夏休みで英語が少しものになってきたので、
秋の英検5級を受験させたところ合格しました。
次の目標は春に4級です。
数学はほとんど変化なしでしたが、
解いている問題の計算経過を見ると、
解法のテクニックに傾倒している様子だったので、
正と負の数も、文字式も、方程式も概念から話し直しました。
するとたどたどしさはありますが、
間違わなくなりました。
「正解する」ではなく「間違わない」がポイントです。
偶然の正解より、
考え方を間違わない方がずっと大切です。
努力した分だけ成果が出る
を実践してくれました。
今では他の生徒の見本です。
今回は生徒がハードルを越えたというよりも、
私に良い経験を積ませてくれたのだと思い、
感謝しています。