壁を越えた生徒達8

彼は1年生の秋に入塾しました。

英語はアルファベットを書ける程度、
数学は小数と分数の計算が出来ず、
正と負の数の概念も解りません。

頑張る姿は超一流で、
部活動でも中心で活躍しています。

勉強だって真剣で、
理解力が低い訳でもありませんが、
翌日まで覚えていられることが少ししかありません。

何に対しても意欲がある分、
効果が出ないのは周りの大人の責任だと、
私は強烈に責任を感じてしまいます。

時間がかかりそうだったので、
「すらら」という配信教材と、
非常勤講師の個別指導で進めていました。

春休みでは学校の勉強に追いつかず、
夏休みで英語が少しものになってきたので、
秋の英検5級を受験させたところ合格しました。
次の目標は春に4級です。

数学はほとんど変化なしでしたが、
解いている問題の計算経過を見ると、
解法のテクニックに傾倒している様子だったので、
正と負の数も、文字式も、方程式も概念から話し直しました。

するとたどたどしさはありますが、
間違わなくなりました。

「正解する」ではなく「間違わない」がポイントです。

偶然の正解より、
考え方を間違わない方がずっと大切です。

努力した分だけ成果が出る
を実践してくれました。
今では他の生徒の見本です。

今回は生徒がハードルを越えたというよりも、
私に良い経験を積ませてくれたのだと思い、
感謝しています。

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