赤ちゃんが生まれたら「パパ」よ呼んでくれるか「ママ」と呼んでくれるか競って覚えさせようとする夫婦もいますよね。
二人とも真剣に何度も赤ちゃんに話しかけます。
夫婦の思いがどこにあるかは別として、赤ちゃんにたくさん話しかけるのは良い事です。
子供が幼児に成長すると、家事の時間を作りたい為にビデオを見せて、大人しくしている内に終わらせたりします。
そんな時にはこんな会話が交わされているかもしれません。
「ママ、DVD終わったよ。」
「面白かった?」
「うん。」
「・・・・・・・・・」
ずいぶん親子の会話が少なくなったと思いませんか。
これが一緒に観ていた場合なら、
「パパ、DVD終わったよ。」
「面白かったね。どこがおもしろかった?」
「あのね、空がね、ぴかっと光った所。」
「そうだね。パパもビューンて飛んでるところがかっこよかったな。」
「あのね、あのね・・・」
話は尽きません。
昔はビデオのように便利な道具はなかったので、子供番組が終わった時間以降は大人が読み聞かせをしたものです。
「昔々、おじいさんはシバ刈に行きました。」
「シバってなあに?」
「薪にする木の事だよ。」
「薪ってなあに?」
「昔は木を燃やしてお湯を沸かしたり暖を取っていたんだよ。」
「へー」
子供は分からないから聞きます。
親は分かるように伝える努力をします。
子供は理解しようとがんばります。
親は何度も言葉を変えながら身振り手振り説明します。
子供も受け取ろうと必死です。
この経験が思考力につながり、言葉を使って思いを伝える訓練になります。
媒体はビデオでも構わないと思います。
要は親子が同じものを対象にして、考えながら話すことが大切です。
教室に生徒に聞いてみると、思った事をうまくしゃべられない生徒はこの経験をしていません。
思った事をしゃべられない生徒は人の話も言っている事を受け取れない時があります。
頭の中でうまく整理できていないのですから作文も苦手です。
このタイプの生徒は学校の授業でも先生の言っていることが分かりません。
授業についていけない原因になるのです。(http://tsukimigakudo.sakura.ne.jp/blog/?p=141)
文字を読めるから、話が出来るからと言って、コミュニケーションツールとして日本語を使いこなしているとは言えません。
だから国語の勉強が必要なのです。
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