塾に通わせたいと思った親の理由の中で一番多いのは「うちの子は全然勉強しない。」です。
これは皆さんが思っている通りです。
この言葉の中には「うちの子は何をしても頑張らない。」も、含まれていたりします。
1つ目の例です。
母 「勉強しないから成績が下がって。だからいつも怒ってるんです。」
私 「それは大変ですね。」
母 「私も仕事をしているでしょ。子供の相手ばかりしていられないんです。だから塾に任せたいと思っているんです。」
私 「今までもずっとそうだったんですか。」
母 「ええ。仕事をしているんで仕方がないんです。」
私 「・・・あの」
良くある例です。
仕事をしなければ日々の生活が送れないので、仕事をするなとは言えません。
仕事をしていらっしゃる場合、大抵の大人は、大人の都合に子供を合わせさせます。
「仕事だから仕方がない」と、言って。
でも子供にとって親の仕事は自分の都合に含まれません。
親の都合を理解してもらうためには一定の成長が必要です。
子供が自分の為に親が犠牲になった姿を理解して初めて、大人の都合を認めます。
自分を見てくれているんだという実感が必要なのです。
では続きです。
勉強をしない生徒には、勉強をさせられるようになるまで、およそ3つのハードルがあります。
1、人の言ったことがきちんと理解出来る。
2、遊ぶこと以外で単純な作業を毎日繰り返す事が出来る。
3、勉強する価値を理解する。
です。
1,2の段階では皆さんが思う「勉強」はほとんどしません。
正確には出来ないので強いる事をしません。
生徒は勉強するための前段階とは認識しない場合の方が多いです。
短い生徒で2週間、長い生徒では1年以上かかります。
やっと勉強の話が出来る段階になると、生徒は当然嫌がります。
嫌なので何かのタイミングで塾に行きたくないと言います。
だから親は辞めさせます。
母 「子供がもう行きたくないっていうので辞めさせます。」
と、言うのです。
ここまでの会話をもう一度見直してみて下さい。
母親の言葉の中に子供の様子に対して自分が責任を負うような表現がないのです。
未成年は誰かの世話にならないと生きていけないから未成年です。
その未成年を守るのが保護者の務めです。
その保護者が自分の役割を果していないなら、その保護下の未成年が思い通りに育つはずがありません。
私の「大変ですね。」や「・・・」は、これから来るであろう波瀾を予想しての事です。
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