壁を越えた生徒達12

小4の彼女、恥を知ってから見違えるほどの成長を見せています。

私の教室では禁止事項をほとんど決めていません。

ダメな事をしなければ何をしてもいいのが欧米の考え方。

日本人は物の良し悪しは自分で決め、他人に迷惑をかける事を良しとしません。

「ダメって言われてないもん。」は通用しません。

 

ある日、中学生達がしゃべっているだけでなく教室の中を走り出しました。

冬になると中3生辺りはストレスから体がなまって、急に動かしたくなる時があります。

怪我をするので直ぐ止めるべきでしょうが私はしばらく観察する事にしています。

するとこの少女、

「うるさいわね。受験生でしょ。もう少し静かに勉強したらどうですか。」

 

自分たちが悪くて彼女が正しい事は中学生達も良く分かっているのできまりが悪くなり、

「なんだ、お前だっていつもうるさいだろ。」

 

小学生は上手に日本語が使えないので私と話したり、年上と話すのは勉強になるので当教室のカリキュラムとして許可しています。だから中学生から見たら小学生がいる時はいつもうるさく見えるのです。

 

「うぅ。」

 

彼女が学んだのは「年上は絶対」です。

いくら正しいことを言っても通用しない事がある。これは社会人全員が経験する理不尽です。

 

複数ある教室をもう少し上手に運用できたら起こらなかった事なので、私自身はすごく反省しています。

保護者から見たら静かに勉強する事を覚えて欲しいと期待しているのは重々承知しています。しかし口を閉じる生徒は自分の思っている事を相手に伝える訓練が出来ないまま大人になります。

生徒が静かにしている→言う事を聞いている=大人の満足

これでは生徒の為になっていません。

「しゃべる事が勉強」に取り組んでからまだ日が浅いので、どのような結果が出るかは彼女が中学生になった時に改めて検証します。

 

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